2009年1月6日火曜日
まだ起動せず
研究室の学生たちが午前中に自分たちの採集のための潜水作業に出かけた.ニューギニア地震による津波の影響の濁りなどがあるかもしれないと思っていたが、そんなことはなく、透明度はかなり高かったらしい.でも、寒かったようだ.私の方は、まだ仕事が本格起動していない.今日は、賀状のアドレス整理やメール返信などのデスクワークがメインの1日だった.明後日から、やっと私の冬のフィールド作業が始まる.明日からその準備にかかるので、そうすると今年の研究が起動することになる.シーズンの最初にフィールドに出るのは、いまだに何だかドキドキするし、気候や作業ルーチンに慣れるのにも少々時間がかかる.採集の主対象となるのがワカメで、最初は小さいので、採集もサンプルの計測や処理も楽だ.そのことは幸いではあるのだが、仕事はワカメの急生長と共にだんだんきつくなるのだ.忍者は跳躍の訓練をする時に、麻の種をまいて、生長の早いその苗の上を毎日飛び越すという.この話が嘘か本当かは知らないが、私の『修行』は、これからリアルに始まりとなる.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
図鑑に写真が掲載されているせいか、 ワレカラモドキは ダイバーさん たちによる認知度がけっこ う高い種類である. ワレカラの仲間とし ては 3 cm を超えるサイズのものも あって大きめだし、 シロガヤやアカ ガ ヤな ど大きめのヒドロ虫の群 体の茂みに 隠れているので、比較...
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
科学の本って面白い 第6集 2003-2009年 連合出版 (2010 年) 1,575 円 いまから 10 年以上前のことになるが、地元の下田市立下田中学校で特別非常勤講師を 3 年間務めていたことがある.理科部および全校全生徒対象にいろいろと自由な授業をやらせて...
-
トチノキに興味を持ったのがきっかけで、木の名前を調べ始めた.ずいぶん前に買って「積んどく書籍」になっていた「 落葉図鑑 」が活躍しはじめた.南三陸町へ向かって三陸道を往復し始めた頃だから 6 月半ば頃のこと.調査用の公用車であるダットサントラックの助手席で、高速道路の脇を埋める...
-
新種を作ったことがある.大学院時代に発見した種名の分からないワレカラをよく調べたところ,過去に未記載の種であることが分かり,新種としての論文記載を行って発表したのである.ヒドロ虫類の茂みに棲んでいるワレカラだったのだが,体の表面に毛が少なくて光沢があったので,ラテン語辞典を調べ...
0 件のコメント:
コメントを投稿