2009年1月26日月曜日
ネクイムシ参上
ワカメを定期的に採集して、コンブノネクイムシの付着状況を調べている.もう何年も繰り返しているこの季節のルーチンだ.今年は 1 月あたりからワカメへの侵入がぼちぼち始まった.19-20 日の大風の時あたりに多くが移動したのではないだろうか.台風や冬の時化や春の嵐は定期的に起こる季節的なイベントなので、この機会を移動に利用している海洋生物は多いのではないかと考えている.でも、なかなか実証でできないことがもどかしい.こちらの研究室でイソバナに住むヨコエビの研究をやっていた K 氏は、イソバナの壊れ具合と台風の襲来時期を関連づけて、嵐の移動への関与の可能性を探っていた.なかなかうまい仕事の進め方だった.誰も手をつけられない厄介なエリアに、研究の宝が眠っているように思う.自信と知恵と根気が試される.
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