2008年10月14日火曜日

酔い止めの秘策

 うちの子供たちは 3 歳くらいまでは車酔い知らずだった.ところが、4 歳あたりから車の中で急に気持ちが悪くなって青い顔をすることがままあるようになった.時にはいきなり嘔吐することもある.子供の成長とバランス感覚と車酔いには何か関係があるのだろうか.乗り物酔いと言えば、その王様は船酔いだろう.我々の臨海実験センタ−で実施される臨海実習は春休みや夏休みの時期に筑波キャンパスの学生達が 4 泊 5 日や 5 泊 6 日の予定でやって来て、講義や実習を受けるものである.この折りに、たいていの学生は 18 トン 30 人乗りの研究調査船『つくば』に乗り込んで 40 分くらいの乗船時間で沖合プランクトンの採集を行う.海がかなり静かでない限り、学生の中に毎度船酔いの犠牲者が数人出る.そこで、私が最近学生たちに乗船前に授ける船酔い止めの秘策は次のようなものである.例えば同じ自動車に乗っている運転手と助手席にいる人の場合、同じ道路の上を走ってゆくにも関わらず、運転手はまず酔わないのに、助手席の人が酔うことはしばしばあるだろう.これは乗り物に対する働きが能動的か受動的かの違いによるものだと何かで聞いたことがあるのだ.自発的に乗り物を動かす時には酔わないということになる.これを応用する.船に乗った時に揺れたら、揺られていると思わずに、この船は自分が揺らしているんだと強くイメージし、そのように体を動かすのである.これだけで、相当船酔いに強くなる.本当である.試して頂きたい.

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