2008年12月5日金曜日
寒冷前線の訪問
日本列島の上に巨大な寒冷前線が横たわり、本州の上をなめるように通過していった.午前中は曇天で暖気の中にあって奇妙なくらい暖かだったが、午後にはいきなり強風が吹き始め、雷とともに短時間猛烈な雨が降った.そして急に冷え込み始めた.何だか教科書的な寒冷前線の訪問だった.何も知らずに空を仰いでいれば、ずいぶんと急激で不思議な天気の変化だと思うはずである.天気予報がとんと当たらなかった昔は、私たち個々人にも天気予報にチャレンジする資格があった気がする.中学の時、授業だか理科クラブだかでラジオの気象概況を聞き取りながら、天気図を描いていたことを思い出す.『モッポ』という名が妙に耳に残っている.等圧線の引き方がめいめいで違って、仲間たちの中でもいろいろな天気図が生まれた.大学時代には谷川岳を 2 週間ばかりも縦走しながら、天気を気にしつつ行動した.チームの気象係担当の時はテントの中、ランプの灯りの下で天気図を描いていた.いまや、ほとんどリアルタイムの衛星画像をチェックしながら、10 分ばかりあとの天気でさえ正確に予測できる時代になった.そして、空の不思議さが薄れ、天気に挑む甲斐がなくなった.
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