2008年12月11日木曜日
ワカメ蒔き完了!
暖かで波も穏やかな、よい日和となった.近隣の漁師たちは、午前中のうちからワカメ蒔きを始めた.毎シーズン鍋田の入江に 5 本、大浦の入江に 5 本のロープが張られる.ロープの両端はアンカーで海底に固定してある.海面直下に張るロープ 1 本の長さは通常 160 m で、20 m 間隔でオレンジ色の浮玉が取り付けられている.浮玉にはさまれた 20 m の部分をマスと呼ぶので、1 本のロープには 8 マスあることになる.鍋田と大浦では若干環境が異なるので、不公平がないように毎年場所を入れ替える.我々のロープは今年は鍋田側だ.我らのグループのワカメ巻きスタートは午後からで、 3 名の技術スタッフと大学院生の I さんが 2 隻の小舟に乗り分け、2 チームで長いロープの両端からワカメの種糸を巻き付けていった.仕事の時間は 1 時間半ばかりで、この作業を初めて体験した I さんは笑顔で帰還した.船上作業はずいぶんと楽しかったようで、陸番だった私も一安心した.これで今年もワカメが育ち始めて、私の今シーズンの仕事が始まる.
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