2008年12月24日水曜日
仁王立ち
先週、筑波からの帰りに熱海から伊東線に乗った時のことである.終電の2本ばかり前の時間だった.次第に空いてきた車内に乗り込んできたひとりの20歳代前半くらいの男性が、空席の多い車内でしっかと仁王立ちで立っていた.明らかに忘年会の帰りの様子で、顔が赤くて眠そうだった.ここでもし座れば、絶対に寝過してしまうと思って頑張っているのだろう.私にも同様な経験が幾度もあるので、同情してしまった.こんな時に、ちょっと休もうと思って座席に腰をかけると、もういけない.一昨年のこと、沼津方面から熱海に戻ってきて、下田に向かう終電に熱海から乗った時のことである.少々飲んでいたので、結構しんどくて、伊東までなら短時間だから、ちょっと腰かけようと思って、座ってしまった.ところが、次は伊東だというアナウンスまで聞いて一度記憶が途切れて、皆の降りる気配で電車から降りてみたら、なんと熱海だった.伊東でおり損ねて、電車が折り返してしまい、熱海まで戻ってしまったのだった.もう、下田まで戻る術はないので、行けるところまでタクシーで行こうと思った.しかし、いざタクシーで走り出すと、すぐにメーターが5千円を超してしまい、こりゃいかんと思って降り、女房を起こして、伊東あたりまで迎えに来てもらった.あれ以来、私も、飲んだら電車で決して座らない.飲んだら座るな、座るなら飲むな、である.車内で仁王立ちだった彼は、伊東に着くまでに無事に電車を降りたようだった.安心した.
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