2008年11月29日土曜日
エチゼンクラゲは?
ここ数年日本海の漁業を脅かし続けてきたエチゼンクラゲが今年の秋は全く確認されていないそうだ.日本に漂流してくるクラゲたちの発生地と考えられている中国や韓国でも目撃数が少ないらしい.今年こそ『京の丹後屋』のエチゼンクラゲアイスを食べてみたいと思っていたのだが、値上げはしないだろうかとちょっと心配だ.もっとも、昨年までの在庫量はいやというほどあるはずだから、心配には及ばないのかもしれない.冗談はさておき、このまま大量発生がなければ漁業者たちは安心して漁ができるだろう.しかし、大発生の原因解明がないままには本当の安心はできない.発生地の沿岸海洋の富栄養化に原因があるなら、経済環境の変化が関わっている可能性もある.オリンピックが終わったせいなのか、世界的な不況のせいなのかとも勘ぐりたくなる.あるいは地球温暖化のせいだろうか、でもそれならなぜ今年はやって来ないのだろうかとも考えてしまう.それとも、アジやイワシなどの魚種交替のような大きなサイクルの周期的現象なのだろうか?経済か?環境か?自然のサイクルか?原因が何にしても、きちんと訪れる季節の顕れが予定通り訪れないような世界、何が平常で何が異常なのかを判別できないような自然環境こそ恐ろしい.何かのはずみで稀に生き物の大量発生があってもそれはそれでちょっとした自然のアクセントだとも思えるが、できることなら予測可能な四季の移ろいを末永く楽しみたいものである.
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