2008年11月7日金曜日
氷解
なんとなく「なぜだろう?」と思っていたことについて、ひょんなきっかけで答えを得ることがある.私は零戦のゼロが何なのか知らなかった.吉村昭の『零式戦闘機』を読んで、皇紀 2600 年の最後のゼロを取ったということを知って、97 式艦上戦闘機や一式陸上攻撃機などの名前の理由にも合点がいった.ずいぶん昔、小学校高学年か中学生あたりの時に、私は戦車や大和などの戦艦や伊号潜水艦のプラモデルづくりに夢中になった時期があった.『紫電改のタカ』というコミックにもはまっていた記憶がある.一式陸攻も作ったことがあって、イチシキリッコーという呼び易さもあり、妙に気に入っていた.その頃に、何となくなぜ『一式』だろうと思っていた.そのほのかな疑問のモヤモヤが 30 年以上経って氷解したのである.脳味噌の中を涼しい風がひと吹きしたような心持ちがした.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
保育園生の息子は朝食の食卓についてもなかなか食べ進まず、些細な事で気がそれては食事半ばで遊び始める.台所が片付かないうえに登園時刻は迫るので、私も女房もイライラしてくる.そんな女房が今朝不思議な言葉を発した.「早くしなさい!ちんだらはんだらすな!」女房は九州の出身でふとした瞬...
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
野鳥というのは、ヒトがある一定の距離以内に近づくと、忽ち逃げてゆくものだと思っていた.カラスもそうだったはずだ.ところが、最近、ずいぶんに近くまで寄っていっても、 なかなか逃げてゆかないものが多い気がしている.1 m より短い距離まで接近しても目が合っても、平気で柵や樹木の梢や...
-
図鑑に写真が掲載されているせいか、 ワレカラモドキは ダイバーさん たちによる認知度がけっこ う高い種類である. ワレカラの仲間とし ては 3 cm を超えるサイズのものも あって大きめだし、 シロガヤやアカ ガ ヤな ど大きめのヒドロ虫の群 体の茂みに 隠れているので、比較...
-
オオバモクはホンダワラ類の海藻の中で もとりわけ変わった存在であると、私は思っている.ホンダワラ類の海藻のきわだった特徴といえば、丈が数mに達するために、藻体を水中で立たせて維持するための浮き(気胞)が枝葉の間にたくさん付いていることである.浮きの形や大きさは種によってさまざま...
0 件のコメント:
コメントを投稿