2008年11月23日日曜日

イスタンブールでベリーダンス

 ウェリントンでの夕食は毎晩だいたい午後8時以降だった. ある晩のこと、キューバストリート沿いのレストランを物色した結果、『イスタンブール』というトルコ料理のレストランが少しばかり空いているように見えたので、オーストラリアの研究者らと入ってみた.間口の狭い割に店の中が思いのほか広く、レンガ壁に囲まれた店内の 100 以上あると思われる席はほとんどが埋まっていて、おしゃべりと熱気が薄暗い店内に充満していた.トルコ料理の『なんとかディップ』(写真右上)と『フィッシュ&チップス』(写真右下)などひとりずつ注文したのだが、一皿あたりの量が途方もなくて、2 時間かけても食べ切れなかった.我らの席でもなんやかんやとおしゃべりしながら飲み食いしていたのだが、突然賑やかな音楽が流れ始めたと思ったら、窮屈に並んだテーブルの間を縫うようにして、ベリーダンスの女性が巡回してきた.きらびやかな飾りのついた明るい水色の衣装に身を包みくねくね腰を振りながら、にこやかに笑いを振りまく.最初は何とはなしに眼のやり場に困ってしまったが、孤軍奮闘で踊る女性の爽やかさが楽しくて、ホールの雰囲気が変わってゆく感じにほっこりと心が温かくなった.

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