伊東にはハトヤがあるが、熱海にはハトの地獄がある.下田から東京に向かう時に、乗り継ぎが悪いと熱海駅で30分以上待つことになる.そうした時に読み物の持ち合わせがなかったり、持っていても疲れていて読む気がしなかったりすると、吹きさらしのホームで時間を過ごすことになる.そんな時は、周りにいる人の様子を眺めたり、通過列車の観察をしたりするのにもすぐに飽きてしまう.あるとき、ふとホームの上方を見上げると、傾斜した屋根の下のところに、長くて細い針がホームの端から端までびっしりと植え付けられていることに気付いた.始めは何のためだか分からなかったのだが、人から聞いた話によると、ハト除けらしい.新幹線の駅舎の屋根下は、鳩にとっては魅力的なねぐらなのだろう.かつては糞害がものすごかったという.最近ハトもハトの糞もホーム周辺で見かけないところをみると、針地獄は効果てきめんのようだ.大学時代に東京でドバトの営巣場所探しを、調査のアルバイトでやったことがある.その時聞いた話では、ドバトはガード下や歩道橋下など、人の生活圏のごく近くに、あえて営巣するらしい.エサの確保に加え、カラスなどからの防御のためでもあると聞いたような気がする.熱海駅の針地獄を逃れた鳩たちは、どこに営巣するようになったのだろう.少々気になるところである.
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東京と熱海の間を新幹線こだま号で頻繁に往復するようになっ て、気になるものがいろいろと見えてきた.ここのところどうも気になって仕方なかったのが座席の肩の部分に飛び出しているキリンの角のような突起だ.乗る時によって、有ったり無かったりする(右の写真がツノあり、左の写真がツノなし...
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ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
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『われから絵本』が完成し、ついに世に出始めた. 『ワレカラ』は古今集や枕草子 にも名前が出てきて、むしろ古代の人々の間でよく知られた生き物だったようだが、残念ながら現代では知名度がかなり低い.そのワレカラを、絵本にしてみた. 絵は、 大学時代の同級生でもともとは両生類の研究者...
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