只今A 大学の臨海実習の最中である.昨日のプランクトン観察はプランクトンの種類が多様で、まるで宝石箱をひっくり返したような状態だった.カイアシ類・エビやカニ類の幼生・二枚貝の幼生・巻貝の幼生・ヒラムシの幼生・オタマボヤ・ウキツノガイ・ユメエビ・ヤムシ、それに渦鞭毛藻類と珪藻類が顕微鏡の一つの視野の中にひしめいるような場合もあった.大学の臨海実習の多くは磯観察に良い時期に合わせて、春に行われれる.しかし、プランクトンは春の時期には植物プランクトン量が大変に大きく.動物の種類数はたいてい控えめである.いろいろな動物プランクトンをじっくりと観察するのであれば、初秋の臨海実習がお勧めだ.
今日は磯採集を行った.採集した動物については、班ごとにさまざまな観察を行っていた.貝類の歯舌を調べるもの、アコヤガイの鰓を調べるもの、ウニの外部形態や顎の構造を調べるもの、フジツボの体のしくみや交尾針内の精子の観察を行うものなど、みな熱心に取り組んでいた.ある学生がメジナの幼魚の腸管内容物を調べたところ、ほとんど1種類からなる大量のカイアシ類が見出された.試しに概数の推定をしてもらうと、43,600 匹という数が出た.おそらく中層付近でカイアシ類のスウォーム(群れ)を襲って食したものであろうが、学生たちには単一種が大量に入っていたことが不思議だったようで、ちょっとした推理ゲームのような様相となった.手元にある小さな発見について、海の中を思い浮かべながらあれこれ考えるのは、なかなか楽しいものである.
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