只今A 大学の臨海実習の最中である.昨日のプランクトン観察はプランクトンの種類が多様で、まるで宝石箱をひっくり返したような状態だった.カイアシ類・エビやカニ類の幼生・二枚貝の幼生・巻貝の幼生・ヒラムシの幼生・オタマボヤ・ウキツノガイ・ユメエビ・ヤムシ、それに渦鞭毛藻類と珪藻類が顕微鏡の一つの視野の中にひしめいるような場合もあった.大学の臨海実習の多くは磯観察に良い時期に合わせて、春に行われれる.しかし、プランクトンは春の時期には植物プランクトン量が大変に大きく.動物の種類数はたいてい控えめである.いろいろな動物プランクトンをじっくりと観察するのであれば、初秋の臨海実習がお勧めだ.
今日は磯採集を行った.採集した動物については、班ごとにさまざまな観察を行っていた.貝類の歯舌を調べるもの、アコヤガイの鰓を調べるもの、ウニの外部形態や顎の構造を調べるもの、フジツボの体のしくみや交尾針内の精子の観察を行うものなど、みな熱心に取り組んでいた.ある学生がメジナの幼魚の腸管内容物を調べたところ、ほとんど1種類からなる大量のカイアシ類が見出された.試しに概数の推定をしてもらうと、43,600 匹という数が出た.おそらく中層付近でカイアシ類のスウォーム(群れ)を襲って食したものであろうが、学生たちには単一種が大量に入っていたことが不思議だったようで、ちょっとした推理ゲームのような様相となった.手元にある小さな発見について、海の中を思い浮かべながらあれこれ考えるのは、なかなか楽しいものである.
閲覧数ベスト5
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
震災後の2011年7月1日からラジオ体操が日常のルーチンになったので、5年目突入だ。7月20日から今年も夏季巡回ラジオ体操が始まった。毎回の放送のはじめに開催地の解説があるため、体操自体は時間が微妙に短くなる。イントロのウォームアップ体操が2種類から1種類になり、第1体操と第2...
-
東京と熱海の間を新幹線こだま号で頻繁に往復するようになっ て、気になるものがいろいろと見えてきた.ここのところどうも気になって仕方なかったのが座席の肩の部分に飛び出しているキリンの角のような突起だ.乗る時によって、有ったり無かったりする(右の写真がツノあり、左の写真がツノなし...
-
7 月から書店の店頭にならぶ福音館『かがくのとも』 8 月号は『しおだまり〜さわってごらん!いそのいきもの』という絵本である.色彩あふれる磯の生き物たちがぞろぞろ出てきて楽しい本だ.『かがくのとも』には毎号こども や父兄向けの『絵本のたのしみ』という小冊子が挟み込んであって、...
-
昨年下田市外浦におけるアマモ除去が行なわれてから、まる 1 年が経過した.海水浴の適地として有名なこの砂浜海岸では、10 年前からいきなり生息域を拡大して繁茂したアマモを水産学的に重要と考えて保全するか、観光を重視して海水浴客のために取り除くかというところが論点となり、成り行...
0 件のコメント:
コメントを投稿