2008年9月11日木曜日
ウニの前後
今回の実習の自由研究で、ウニという生き物に前後があるのかを調べた班があった.ムラサキウニでは、棘の短い方を前にして進み、横に動くことはあっても後退することがないということだった.一方、棘の長さに偏りのないバフンウニでは、特定の方向のみに動くことはなかったらしい.これらのウニの背面中央に位置する肛門の周囲には5つの生殖口があり、その近くにウニの水管系の水の取り入れ口である穿孔板がある.その存在によってウニの背面は完全な放射相称ではなく、左右相称になっている.その位置がムラサキウニの棘の長さや進行方向に関係あるのではないかと思って学生たちに調べてもらったが、全く関係ないという結果が得られたらしい.興味深い話だ.追試してみたい.
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