東海道新幹線こだまの車内には、車内ドアの両脇にひとつずつ広告が掲示されている.それらは都内の通勤電車にかかっている吊り広告とはちょっと毛色が変わっていて、繊維や金属などの製造メーカーの広告やお土産菓子の広告などが多い.どうも出張や通勤のビジネスマンを意識したものらしい.ここしばらく見かけるものに『体重を毎日記録』というのがある.大流行りのゲーム機に感圧とバランスのセンサー内蔵の台をオプションとして売って、健康づくりにいそしむ人々をゲームの世界に引き込もうとしているのだろう.でも、たかだか体重を量るのに電気のスイッチをあちこち入れなければならないなんて、なんだか可笑しいし、面倒くさそうだ.実のところ、私はこの10年間、自宅にいるときはほぼ毎日体重の記録を朝晩行っている.道具立ては簡単だ.古いバネ式の体重計と10年前の1冊のダイアリー、それにボールペンが1本だ.いずれも風呂場と洗面場の近くに置いてある.朝起きてトイレに行って、服を着替える前に計量、夜風呂に入る前、服を脱いだら計量だ.朝は白丸、夜は黒丸をダイアリーに書き込んで、線でつないでグラフをつくる.同じ罫線の中にいろいろな年のラインが色や線種を変えて並んでいる.計量は既に癖になっていて、体が自然にそのように動く.体重を記録していると,滅多な不摂生はできないし、不摂生しても復帰の仕方が分かる.私の場合、夜あまり飲食しなければ、体重は寝ている間に0.5-1.0 kg くらい減る.1日を過ごすと夜には体重は同じくらい増えてもとに戻るが、体をよく動かすとてきめんに体重は減る.また、暴飲暴食すると体重は最大 2.5 kg くらいまで増加し、そうなると普通の食事に戻しても、もとの体重に戻るのにほぼ1週間を要する.この 10 年間で体重は最大 10 kg 増加したが、ここ数年の節制で、最大体重マイナス5 kg以上に戻りつつある.季節的には,夏から秋にもっとも軽くなり冬にかけて増加するパターンは毎年繰り返される.そのようなわけで、体重の毎日記録から得られる情報はいろいろあって、健康維持に役立つことは疑いない.でもそのために電気機器に頼るのは、いかがなものであろうか.
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