2008年9月4日木曜日

シートベルト

 早朝、高速バスで筑波から東京駅に向った.3枚で1,900円の上り専用回数券ができて、しかも大学発が運行し始めたので、寝不足で荷物が重くてTXの地下駅の階段をバタバタ登り降りしたくない朝には、高速バスがぴったりだ.このバスはシートベルトの着用が義務づけられている.少なくともドライバーさんが放送ではそう言っている.でも、着用の有無をチェックする人もいなくて、周りを見回しても真面目に使っている人は少ないようだ.私は生真面目な人間なので、たいてい律義に着用している.こちらのドライバーがどんなに頼れる人でも、対向のトラックが突っ込んでくることもあるし、最近では対向車からはずれたタイヤが観光バスの運転手の顔を直撃した事故もあった.どんなに恐ろしい事が突然起こるか分からないのである.
 今回は空路を使わず、ひたすら陸路西に向い、博多からは『リレーつばめ号』で熊本を目指した.その途中の窓外には、あちこちに建設中の九州新幹線の高架コンクリート橋脚が見えた.完成すれ
ば八代で現在の九州新幹線の営業路線につながって、博多から鹿児島まで新幹線で行けるようになるのだ.夢のような話だけれど、完全実現の折りには、是非とも皆が利用してほしい.赤字路線にしてほしくない.
 今回いろいろな座席を乗り継いだ.N700系のぞみの車両内にはパソコンや携帯電話用の電源コンセントまで窓際座席にはあって,存分に学会準備のパソコンいじりも行えた.つばめ号内部は航空機内のようなコンパクトだけれど落ち着いた感じで、座席テーブル以外に肘のところにドリンクテーブルもついていて、おまけに足載せまであった.リレーつばめ号はガンメタル塗装で鬼の面のような奇妙な顔をしている.西日本に来ると変な顔の特急がいろいろあって、なんだか楽しい.遊び心を感じる.熊本から水前寺まで乗ったワンマン電車は2両編成で座席の座面が各々独立していて、みんながチョボンと座っている感じで、全体的になんだかかわいらしかった.いろいろなのに乗ったなーと順番に高速バスまで思い返して、ふと考えた.新幹線はあんなに途方もない速度で走るのに、乗客はなぜシートベルトを着用しなくてよいのだろうか?乗っている時はスピードの恐ろしさなんて感じないのである.でも、熱海の駅で乗り換え待ちの時、駅ホームでたいてい上り下り2編成ずつくらいの通過車両を見送る.目前をあっという間に通り過ぎてゆく上り電車の風圧を感じる時、新幹線の速度が恐ろしくなるのだ.シートベルトを着用しなくてよいのだろうか?

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