2008年9月9日火曜日
海を渡るアゲハ
今日の午前中は A 大学の臨海実習でプランクトン採集を行った.午前9時に船着き場から研究調査船『つくば』(18 t、30 人乗り)に乗船した.下田沖約 2.5 km の採集地点に向う途中、2 km ばかり進んだあたりの海上をアゲハチョウが一頭舞っていた.モンキアゲハかナガサキアゲハだったように思う.少し強く吹き始めた北東風の中、水面から 2-3 m の高さを沖に向って飛んでいた.ほんの短い時間だけ目にした光景だったが、その印象は強かった.アゲハチョウはのびのびと自由に見えた.少なくとも陸に留まってるのとは明らかに違う何かを感じて飛んでいるのだろうと思った.でもどうなってしまうのか、心配でもあった.その後、無謀な飛行を続けて海の藻屑となっただろうか.上手に風に乗って石廊崎あたりに首尾よくたどり着いただろうか.風に押し戻されて出立した陸地あたりに戻っただろうか.あるはずの真相を、知りたい気がしない.
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