2008年9月15日月曜日
灯りと闇
夜の堤防にひとりで出かけることがよくある.ウミホタルのトラップを仕掛ける時とそれを回収する時、それに観察後のウミホタルを再び海に放流する時である.もう何年も前から学生実習や自然観察会のためにやっていることだ.始めのころは懐中電灯を持って出かけた.でも、バケツやらトラップやらに加えて懐中電灯まで一緒に持って歩くのは面倒なので、あるとき灯りを持たずに出かけた.危ないかなと思ったが、実際のところ何も困らなかった.暗さに眼が慣れると、たいていのものが見える.堤防付近は浜からの薄明かりもあるし、月明かりのある時はなおさら明るくなる.むしろ灯りのある時の方が、灯りの輪の外の暗さを強く感じる.当たり前といえばそうなのだけれど、闇の濃さは灯りがあると生まれることを実感した.
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