ハーモニカの奏法には、パッカリングとタングブロッキングがある.パッカリングは口先を突き出してハーモニカの1穴分だけくわえて単音を出す方法で、ハーモニカを吹く時一般にはこの方法が主流だろう.タングブロッキングはハーモニカをガバリとくわえて要らない音を舌でふさいで必要な音だけ出す奏法で、コツを飲み込むまでは単音を出すのがなかなか難しい.でも、オクターブ奏法やアタック奏法にすぐに移れる利点がある.ふつうは舌で左側をふさぐけれど、舌の動きで右ふさぎと左ふさぎを自在に行えると、いきなり1オクターブ音を飛ばしたり舌先トリルなぞもできるようになる(ちなみに、このあたりのテクは私は未だうまくやれない).
もうずいぶん前になるけれど、私が渋谷にあったブルースハープ教室の門を初めて叩いた時のことである.ARI こと松田先生にどんな音楽をやりたいのか問われて、ジャズやブルースのようなジャンルをやりたい旨伝えると、それなら西村ヒロ先生に付くようにと言われた.その教室ではポップスやカントリーなら松田先生、ジャズやブルースなら西村先生という分け方になっていたらしい.いま思えば、その時が私がタングブロッキングへの道を知らずに選んだ瞬間だったことになる.あとで知ることになったが、西村先生は『タングブロッキングの第一人者』として知られる人だった.成り行きではあったけれど、自然にタングブロッキングからハーモニカを学び始めることになったのである.
始めは音が出しにくくて、大変に厄介であったけれど、ハーモニカがなじんでくると、タングブロッキングは口腔内や舌の微妙な感じが直に音になる感じ、奇妙にアナログな感じ、何となくパッカリングよりも緩くて良いような感じなのである.タングブロッキングで困る点に、オーバーブローがやりにくいこと、高音部が出しにくいことがある.上級者になればタングブロッキングでもこれらが出せるようになるのかもしれないが、私はこのような場合にはパッカリングで吹く.でも、タングブロッキングの方がハーモニカとの密着度が高くて、楽器との一体感が大きいように思う.息もよりストレートにハーモニカに入ってゆく感じがする.タングブロッキングは素敵だ.
閲覧数ベスト5
-
私は本屋に入って手ぶらで出て来ることがほとんどないうえに、本を捨てることも滅多にない.研究関連の本はとくに発行部数が少なく、古書店で安くなることもなかなか期待できない.書店に姿のあるうちにとりあえず捕まえておく.だから溜まる一方だ.決して読書速度が速いわけではないので、未読本が...
-
今日の午前中は A 大学の臨海実習でプランクトン採集を行った.午前9時に船着き場から研究調査船『つくば』( 18 t、30 人乗り) に乗船した.下田沖約 2.5 km の採集地点に向う途中、2 km ばかり進んだあたりの海上をアゲハチョウが一頭舞っていた.モンキアゲハかナガサ...
-
下田と筑波の間の往復で乗る電車には、いろいろな座席配置がみられる.伊豆急線でときどき遭遇するリゾート号や黒船電車では眺めの良い海側に向いて鈍角で開いたV字型にベンチ型シートが並ぶものもある.通勤電車的な横並びの席と対面で腰掛けるボックス席が共存する場合に、私は必ず横並び席に座る...
-
昨夜遅く台風13号が下田のすぐ側を通過していった.今回は雨台風だった.今年は夏の始めから全く台風の接近がなく、今回が初めてだった.台風が接近すると船の陸揚げ作業があり、台風が去ると近隣の漁師ともども総出で浜掃除を行い、構内のゴミを片付ける.雨漏りやガラスの割れ被害などのあるとき...
-
東海道新幹線こだまの車内には、車内ドアの両脇にひとつずつ広告が掲示されている.それらは都内の通勤電車にかかっている吊り広告とはちょっと毛色が変わっていて、繊維や金属などの製造メーカーの広告やお土産菓子の広告などが多い.どうも出張や通勤のビジネスマンを意識したものらしい.ここしば...
0 件のコメント:
コメントを投稿