2009年1月9日金曜日

ピノキオさん

 ここ数日にわたって NHK BS-2 で『ターザン』『ピーターパン』『ピノキオ』『ハイジ』といった題名の映画がぞろぞろ並んでいたので、ディズニー映画かしらんと思って我が家の子供たちのために予約録画の設定をしておいた.「内容なんぞたかがしれとるわい」と思って、私本人はまるで見る気なんぞなかった.ところが、帰宅した子供たちが夕食前に再生して釘付けになっていた『ピノキオ』をちらっと見てびっくりした.何だ、これは、実写ではないか.しかも、何ともいえない不思議な雰囲気が画面全体に立ちこめていて、話運びのテンポも絶妙なのだ.素晴らしい映画だ.ピノキオは木の人形が CG で出てくると思ったら、最初から人間だし、オジサンだった.どこかで見たことのあるオジサンだ.でも、見ているうちに、人間のオジサンが操り人形の子供に見えてきた.すごい演技力だ.あのヘンテコな体の動きはどこかで見たことがあると思って考えたら、思い出した.えらく強烈なイメージの残っている『ライフ・イズ・ビューティフル』に出てきた健気なお父さんだった.あのお父さんには、最後まで頑張った坊やが本当に最後に戦車をゲットしたことを、心から教えてあげたかった.お母さんにも会えたことを教えてあげたかった.だから、このフラッシュメモリあたまでも覚えていたのだ.気になってネットで調べたら、ロベルト・ベニーニという有名な俳優さんで、『ピノキオ』では監督と脚本も担当していた.昔はよく映画を見たのに、最近遠ざかっていた間に世界ではいろいろな映画たちが羽ばたいていたのだなと、ちょっと垣間みて感心してしまった.将来、運良く長生きできたら、たくさんの映画を、時代を遡りながら観賞してみたいものだ.そういえば、子供たちが見ていた『ハイジ』も実写だったようだ.あれは一体どこの映画だろう.いやいや、これ以上深入りするのは、今は止めておこう.

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