2009年1月13日火曜日

くるりくるりと

 東京駅でホームに上りの新幹線が入線して来て、それが折り返し下り列車になる場合、10 分くらいの短い時間のあいだに車内清掃が行われる.どこからともなく現れたピンク色のおばさんたちが統率のとれた無駄のない動きで、車両に乗り込んでゆく.大変にテキパキしていて、とても格好良いと思う.待つだけの時間なので、窓の外から清掃の様子を拝見していた.車両内に入った人たちは 1 車両 2 名くらいの担当で、まずシートの向きを全部反対にしてゆく.進行方向が逆になるのだから、やむを得ないことだろう.ものすごい勢いで、シートを順々にくるりくるりと回してゆく.なにかコツがあるのか、いとも簡単に向きを変えてゆく.その作業をやりながら、あるいは場合によっては座席の向きを変えてから、シートにかかった頭当てのカバーを取り替えていった.そして、座席シートの上と下の掃除だ.シートの上は、扇のような不思議な形の特別なほうきで掃いてゆく.シートの下は座席間隔にちょうど合わせたトンボを使って掃いてゆく.いずれの作業もものすごいスピードで進んでいった.なんだか、ちょっとしたショーを見ているような気分だった.あのおばさんたちは、家に帰ったらどんな掃除をしているのだろう.いつもの癖で猛スピードの掃除をしているのか、それとも反動でのんびり掃除に徹するのか、ちょっと知りたくなった.

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