東京駅でホームに上りの新幹線が入線して来て、それが折り返し下り列車になる場合、10 分くらいの短い時間のあいだに車内清掃が行われる.どこからともなく現れたピンク色のおばさんたちが統率のとれた無駄のない動きで、車両に乗り込んでゆく.大変にテキパキしていて、とても格好良いと思う.待つだけの時間なので、窓の外から清掃の様子を拝見していた.車両内に入った人たちは 1 車両 2 名くらいの担当で、まずシートの向きを全部反対にしてゆく.進行方向が逆になるのだから、やむを得ないことだろう.ものすごい勢いで、シートを順々にくるりくるりと回してゆく.なにかコツがあるのか、いとも簡単に向きを変えてゆく.その作業をやりながら、あるいは場合によっては座席の向きを変えてから、シートにかかった頭当てのカバーを取り替えていった.そして、座席シートの上と下の掃除だ.シートの上は、扇のような不思議な形の特別なほうきで掃いてゆく.シートの下は座席間隔にちょうど合わせたトンボを使って掃いてゆく.いずれの作業もものすごいスピードで進んでいった.なんだか、ちょっとしたショーを見ているような気分だった.あのおばさんたちは、家に帰ったらどんな掃除をしているのだろう.いつもの癖で猛スピードの掃除をしているのか、それとも反動でのんびり掃除に徹するのか、ちょっと知りたくなった.
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東京と熱海の間を新幹線こだま号で頻繁に往復するようになっ て、気になるものがいろいろと見えてきた.ここのところどうも気になって仕方なかったのが座席の肩の部分に飛び出しているキリンの角のような突起だ.乗る時によって、有ったり無かったりする(右の写真がツノあり、左の写真がツノなし...
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ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
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『われから絵本』が完成し、ついに世に出始めた. 『ワレカラ』は古今集や枕草子 にも名前が出てきて、むしろ古代の人々の間でよく知られた生き物だったようだが、残念ながら現代では知名度がかなり低い.そのワレカラを、絵本にしてみた. 絵は、 大学時代の同級生でもともとは両生類の研究者...
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東京海洋大学で開催された国際甲殻類学会の東京大会はたいそうな熱気に包まれていた.世界各国から集まった研究者たちが其処此処で固まりあって話し合う姿が見られ,私たちもそんな輪の中に入って楽しい時を過ごした.研究材料を同じくするいわば同好の士が集うと話も尽きない.関連分野の研究のレベ...
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図鑑に写真が掲載されているせいか、 ワレカラモドキは ダイバーさん たちによる認知度がけっこ う高い種類である. ワレカラの仲間とし ては 3 cm を超えるサイズのものも あって大きめだし、 シロガヤやアカ ガ ヤな ど大きめのヒドロ虫の群 体の茂みに 隠れているので、比較...
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