2009年1月2日金曜日

アメ横に豚とスッポン

 生まれてから成人後まもなくまで長く東京にいた私なのに、アメ横に出かけた記憶がない.新年に新しいことをしてみたかったので、家族連れでアメ横に出かけた.40 歳くらいの年齢幅の一団がごそごそ歩いて、上野駅の公園口から人ごみに揉まれながら御徒町を目指した.アメ横は、新春にふさわしい活気に満ち、足は疲れたけれど、沢山のエネルギーを貰うことができた.線路沿いの大通りから細い通路に入ると、さらにそこから分岐する通路があったり、上層や地下に通じる道があったりして、まことに複雑怪奇に店舗が分布している.良い品物を見つけても、次回来たときに同じ場所に来ることは難しそうだ.怪しげな通路分岐をもぐっていったら、アジア食材の専門店街があって、独特の匂いの中で中国人や韓国人の店員たちが客とやり取りしていた.なかに豚のいろいろのパーツを売る店があって、豚足や耳はもちろん顔も並べてあった.豚の頭が皮だけペッタンコになっているので、絵本に出てくる豚の顔のようで不気味にファニーである.うちの子供たちはその不気味さにずいぶんと魅了されていた.脇にはスッポンとノコギリガザミを売っている店があって、スッポンは 100 g が 500 円だと書いてある.動いている活けスッポンを見た息子たちが、500 円ならお年玉で買えるから下田につれて帰りたいという.面倒くさい理屈を言うのは面倒くさかったので、スッポンは噛み付いて怖いからやめるようにと伝えた.御徒町を過ぎて、歩いて秋葉原に向かう途中に、自然石専門店があって、我が家族は完全にトラップされてしまった.下の息子がグラム売りのアメジストの小さな塊を買い、女房は安いけれど素敵な石を見つけて、チェーンをつけて買っていた.アクセサリー店で買うよりも安い気がした.私はラピスラズリの塊が欲しかった.開運できるし元気も出るらしい.でも、開運してからでないと買えそうにない価格だったので、あきらめた.本日の私の唯一の買い物は、750 円だけれど素晴らしくリッチな感じのヒラメのタイピンであった.

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