2009年1月14日水曜日
自転車こわい
筑波大学のキャンパスは広い.だから、学生達のほとんどが自転車で移動する.教員にも自転車移動の人たちが多いようだ.朝の通学時間、夕方の帰宅時間、授業と授業の間の休み時間での教室間の移動時などは、自転車の河ができる.穏やかな流れではなくて、激流だ.下田から毎度出かけてゆくために、自転車を所持できず、いつも重い仕事鞄を提げて、オフィスと教室と宿舎の間をヨッチラヨッチラ駆け回っている身には、この自転車の河がとても恐ろしい.自転車の河は渡るタイミングが難しい.道路の向こうに行こうにも、信号もないし横断歩道もないから、流れの切れ目を見切ってゆくしかないのだが、抜きつ抜かれつしながら流れる河は、なかなか途切れることがない.こちらは命がけで漕ぎだして、濁流にのまれそうになる.流れの中を泳いでゆくのも危ない.流れに逆らってゆく時は、相手を見てうまく避けることができるのだが、流れと同方向の場合が案外に怖い、どんなふうに誰がうしろに迫って来ているかが分からない.いきなり肩越しにビューンビューンと自転車が飛び出してくる感じになる.こちらは、自転車がぶつからぬように、イレギュラーな動きをしないよう努めるしかない.自衛策は、なるべく階段のあるルートをとること、そして学生の移動時間を外して移動すること、それに、自分も自転車を獲得することだ.落語の『まんじゅう怖い』によれば、まんじゅうがこわいこわいと言っているとまんじゅうを貰えるらしいから、私も自転車がこわいこわいと言ってたら、誰かが自転車をくれるだろうか.
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