2009年12月2日水曜日
歯間ブラシの快感
セミナーの打ち上げの時に,誰かが持ってきた粘度の高い海外の食品を口に入れてモグモグやっていたところ,奥歯の詰め物が取れてしまった.歯のトラブルはここ 10 年遡ってみても記憶が無い.仕方なく,本当に久々に歯科の予約を取って,詰め物を入れ直してもらった.ついでなので,歯の健康診断も受けることにした.とくに素晴らしい健康状態でもないが,目立って悪いところはないというような診断が下された.そして,今後歯茎の健康状態を良くするためのひとつの方法として,歯間ブラシの使用法を教えて頂いた.先端が L 字に曲がった全長 10 センチばかりのブラスチックのスティックの先に長さ 10 ミリ余の微細な針金が飛び出していて,それにブラシ状の毛が生えている.いってみれば,ごく微小な試験管ブラシのようなものだ.これをどのように歯列に差し込んでゆくかを習ったのである.歯と歯の間の基部の方にあるわずかな隙間は,前歯でははっきりしている.しかし,奥の歯では,ほぼ歯茎の張り出しに隠されていた.この隙間に順に歯間ブラシを貫通させてゆくのである.こんなところに隙間があったのかと驚くような場所にブラシが潜り込んでゆく様子を,ミラーで観察させて頂いた.なんだか自分の体のなかの秘境探検のようだ.探検隊がすんなりトンネルを通過できる場所がある一方で,かなり痛覚を刺激される部位もあって,そんな場所では歯間ブラシが血まみれになる.しかし,担当の歯科医師さんによれば,数回繰り返すうちに歯茎が引き締まって出血は止まるとのことだった.数日続けてみたところ,はたしてその通りで,出血の止まったところはブラシ挿入の痛みもなくなった.そうなってみると,この歯間ブラシというものはずいぶんと気持ちがよいのである.慣れてみると体のツボを押されているようなそんな快感をともなってくるのだ.ひととおりブラシを差し込み終わると,歯列が眼を覚ます感じがする.電動歯ブラシに続いて,今年は歯のケアのために気持ちの良いことを,もう1つ覚えてしまったようだ.
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