2009年7月29日水曜日
カレンダーからメモ用紙
つくばキャンパスには遠隔地センタ−教員共用のオフィスがある.遠隔地センタ−とはメインキャンパスから離れた研究教育施設のことで、菅平高原実験センターと下田臨海実験センターを指す.この共用オフィスは試験シーズンなどには利用頻度が高くなり、6 畳ばかりの一部屋で同時に 4 人の教員がデスクワークに勤しむことになる.一方で、訪れる人が疎らになる時期もある.2 つの実験センターが学生実習のラッシュに見舞われる夏休みの頃はどの教員も自分の持ち場での仕事にかかり切りになって、なかなか筑波に出かけられなくなるのだ.昨日、オープンキャンパスで下田センターの宣伝を行うために、下田で実施中の実習を 1 日だけ抜け出して筑波に出かけた.共用オフィスに荷物を置きに出かけると、壁には まだ 5 月のカレンダーがかかっていた.そのまま 7 月ページにすると、カレンダーの 6 月ページはついに人目に触れることなくはぎ取られることになる.なんだか、6 月ページが可哀想な気がした.だから、ほんのしばし 6 月ページの上に刷られた日々を左上から右下まで眺めてやり、紙面に娑婆の空気を味わわせてやった後に 5 月と重ねてはぎ取った.カレンダーからはぎ取ったページは必ずメモ用紙にする.少し固めの紙は折り目をつけると手で割きやすい.ぎゅっぎゅっと折り目をつけて、左半分をしっかりと押さえ、つーっと右手で割く.決してハサミは使わない.境界の直線性がなんだか危ういまま、半分のそのまた半分になりながら枚数が増えてゆくのが愉快なのである.かくて、過ぎた月々のカレンダーページたちは第二の人生を歩み出すことになる.ペン立て横のメモ用紙の束として、出番を待っている.
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