2009年7月11日土曜日
結果オーライ
梅雨空をかいくぐって、水圏生態学実習が終わった.からっとした晴れ間こそなかったが、実習中に雨に降り込められることは結局一度もなかった.乗船採集時も 2 回の野外調査時も雲がかかっていたものの雨滴の顔を見ることもなかった.野外に出る時以外にスコールのような雨が降り、いざ出かける時になると薄日すら射してくるという塩梅が続いた.実習のはじめに決めた自由テーマで 2-3 年生 5-6 名で構成された 4 つの班が研究を始める.出かけられるフィールドとスタッフで面倒見られる生物群の範囲が限られているために、実際はフルオーダーではなくてイージーオーダーのような研究テーマだが、それでもテーマ選択の自由度は高い.彼らは班毎にデータ取りと解析を進めて、最終日前日の午後に調査結果の発表会を行う.発表会はスタッフと発表班員以外で内容評価するコンペ式で、得点結果は実習の反省会(打ち上げ会)の席で発表される.今年も熱心にテーマに取り組んで自分たちで先々を考えながら解析や発表準備を進める学生が多く、皆が発表会を楽しむことができた.天候から心配した実習だったが、結果オーライであった.スタッフ一同、参加学生たち、それに梅雨の神様に感謝したい.
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