2009年4月11日土曜日
春宵のキャンパス
2 日間にわたって行われる大学院説明会のために昨日から筑波キャンパスにやって来た.大学院説明会は大学院進学を考える自大学と他大学の学生たちへの研究室ガイダンスで、研究室公開やポスターの展示、ガイダンス講演会が行われる.説明会の 1 日目の終了後、オフィスに午後 10 時半頃までいて雑務をこなし、キャンパスの中を貫く道をとおって宿泊所に向かった.街灯の明かりを建物の窓から漏れる明かりと満月に近い月明かりが助けて、辺りはうっすらと明るく遠くまで見渡せる.たどる道の両側には池があり芝生や草地があり、それに林が連なっている.春の金曜の宵のキャンパスでは、学生たちの活動がまだあちこちで続いていた.道路から見下ろす階下のピロティのようなところでパソコンを打ったり工作をしたりするのは鳥人間学生たちだろうか.遠くの建物からは南米音楽の合奏やアカペラコーラスグループの歌声が、風に乗って聞こえてくる.池の端の芝生の上では、だいぶ散りかけた桜の木の下で少人数の男女グループがちょっと肌寒そうな小宴会を開いていた.蠢き始めた自由の空気が私の体にも伝わってきて、ほんのひととき私もキャンパスの一部になれたような、そんな感じがした.
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