2009年2月28日土曜日
ヤギさんのハーモニカ
下田市で行なっている『EARTH企画』というのがあって、良いミュージシャンの音楽や時には落語などを小さなホールの良い雰囲気の中でわりに安く楽しむことができる.昨夜のライブ出演は『NIIDA UNIT』というブルース中心に演奏するバンドで、2 年前から 1 年に 1 回ほぼこの時期にライブを行っている.ボーカル兼ギターは下田のレコード屋さんの店長で、かつてはセミプロ的にバンド活動をしていたらしい.味わいのあるボーカルがミドルエイジの憂愁を歌い上げる.ボーカル以外のバンドメンバーはみなプロミュージシャンで、有名バンドでの演奏経験のある人もいて、胸に響く演奏が繰り広げられる.私が聴きに出かけるのは一昨年以来 2 度目で、実は目当てのミュージシャンがいる.それはハーモニカの八木のぶおさんだ.ハーモニカを手にする人なら知らぬ人はいない名手だ.それが下田までやって来て、演奏してくれて、しかもこのバンドではハーモニカの演奏がフューチャーされた曲などもあって、八木さんがフロントに出てくるチャンスがとても多い.何と幸運なことだろう!今回も八木さんはブルースハープとクロマチックハーモニカを巧みに使い分けて、パワフルだけれど豊かで陰影に富んだ演奏を繰り広げていた.ブルースハープでの滑らかな高音域への移動や、クロマチックでのレバーを使ったトレモロやフレーズは真似したいものだ.ライブでは CD からは分からないワウのかけ方もよく見て取れる.ハーモニカのホールドの仕方とマイクの位置関係も刻々と変わっていって、良い勉強になった.写真は休憩時間に撮影した八木さんのハーモニカだ.ブルース戦士の武器である.
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