2008年12月25日木曜日
伊豆多賀だ!
今日、夜の電車で筑波から帰ってきた.熱海から伊東線に乗って、文庫本を読んでいた時のことである.ふいに、文章の中に『伊豆多賀』という文字が出てきた.読んでいた本は、吉村昭の『高熱隧道』で、第二次大戦直前の黒部峡谷で発電所建設のために温泉の噴き出す地帯にトンネルを掘ろうとした人々の話である.富山県が舞台の物語で、よもや伊豆の地名が出てくるとは思わなかったので、びっくりした.日本では、温泉湧出地帯の岩盤温度が摂氏 60 度になる場所でトンネルを貫通させた例は少なく、伊豆多賀で貫通されたものが数少ない例として有名だ、と挙げられていたのである.「お~!伊豆多賀が出てきた」と思って、ふと今どこを走っているのだろうと駅名を見たら、伊豆多賀を出たところだった.馬鹿げた偶然で、だからと言ってどうということはないのだけれど、こういう些細な偶然に直面した時には、そばに人にいてほしいし、その偶然について話したい.話したくてうずうずしてしまうのだ.でも、話し相手はいなかった.だから、ここに書いて、皆さんにお知らせしたいのである.「すごい偶然でしょ!」と.
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