2008年12月2日火曜日
ドアの手提げ袋
筑波キャンパスでの朝の講義が終わって、午前中からお昼過ぎまで遠隔地センター教員共用のオフィスに居た.すると 1 時間に 1 回くらいの頻度で、ドア前で足音が止まるのにノックはなく、ドアを引っ掻くような音がして足音が遠ざかってゆくことが繰り返された.最初は奇妙に思ったが、すぐに気がついた.学生がレポートの提出に来ているのだ.筑波大学は3学期制なので、3 学期の始まった今頃が 2 学期の成績評価時期である.11 月末に試験を行うこともあるが、レポート提出で成績評価を行うこともある.レポートの提出先は事務室のレポートボックスか教員のオフィスである.しかし、教員のオフィスは不在時には鍵がかかっているので、先生方はドアの表に授業名を書いた手提げ袋をぶら下げておくのである.我々のオフィスにも M 先生の講義レポート用の手提げ袋が下げられていたのだ.足音とドアのカサコソ音の正体はレポート提出の学生の来訪を知らせていたのである.教員のオフィスの連なるフロアでドア表にぶら下がる手提げ袋はこの季節のキャンパスの風物詩である.
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