2008年12月16日火曜日
足に泥がつかない
下田から筑波大まで 4 時間以上かかる.その間に移動する距離はたいそうなものである.しかし、出発地点から到着地点に至るまで、足にはほとんど泥が付くことがない.大学の研究棟の建物に入っても、宿泊所に予約した部屋に入っても、それらの場所の床を汚すことはまず無い.むしろたまに泥の付いた靴で上がった者があると、その人ひとりが目立ってしまうくらいである.足に泥がつかないということは、私の歩いた場所の地面が全てコンクリートで覆われていたということだ.当たり前のことなのだけれど、そんなに地面を覆ってしまっても、大丈夫なのだろうかと、時々思うことがある.本来太陽の光を浴びるべき地面が覆われているために生態系というものに生じる不都合とはどれほどのものがあるのだろうか.太陽光発電で太陽電池パネルが将来地球の遊休地を広く覆うことになるだろう.本来地面が浴びるべき光エネルギーを奪ってしまっても何も害はないのだろうかと、そんなことが心配だ.そんなことはとっくに誰かがしっかり研究していてくれるのだろうけれど.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
東京と熱海の間を新幹線こだま号で頻繁に往復するようになっ て、気になるものがいろいろと見えてきた.ここのところどうも気になって仕方なかったのが座席の肩の部分に飛び出しているキリンの角のような突起だ.乗る時によって、有ったり無かったりする(右の写真がツノあり、左の写真がツノなし...
-
図鑑に写真が掲載されているせいか、 ワレカラモドキは ダイバーさん たちによる認知度がけっこ う高い種類である. ワレカラの仲間とし ては 3 cm を超えるサイズのものも あって大きめだし、 シロガヤやアカ ガ ヤな ど大きめのヒドロ虫の群 体の茂みに 隠れているので、比較...
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
東京海洋大学で開催された国際甲殻類学会の東京大会はたいそうな熱気に包まれていた.世界各国から集まった研究者たちが其処此処で固まりあって話し合う姿が見られ,私たちもそんな輪の中に入って楽しい時を過ごした.研究材料を同じくするいわば同好の士が集うと話も尽きない.関連分野の研究のレベ...
-
『われから絵本』が完成し、ついに世に出始めた. 『ワレカラ』は古今集や枕草子 にも名前が出てきて、むしろ古代の人々の間でよく知られた生き物だったようだが、残念ながら現代では知名度がかなり低い.そのワレカラを、絵本にしてみた. 絵は、 大学時代の同級生でもともとは両生類の研究者...
0 件のコメント:
コメントを投稿