2008年12月8日月曜日
ワカメそろそろ
12 月に入ると『ワカメ蒔き』の時期を窺うことになる.毎年概ね 12 月の第 2-3 週に幼胞子体を付着育成した『種糸』と呼ばれる凧糸を海面直下に張った太いロープに巻き付ける作業を行う.今季の養殖ワカメの育成スタートとなるわけだ.ボートに乗った 2 人のひとりがロープを支え、もうひとりが種糸を巻き付けてゆく.ロープの撚りの隙間に種糸が埋まらぬようロープの撚りと反対向きに巻いてゆく.この時、種糸の幼ワカメの密度を見ながら全体が過密にならぬよう、かといって粗にならぬように加減するのが難しい.ワカメは高水温に弱い.18 ℃を超す海水温が続くとまともな生育が望めなくなる.近年、年によっては 12 月に不規則に海水温が跳ね上がることがあって、最近では一昨年は眼も当てられないほどの悲惨な不作となった.海水温が十分に下がったと思って育成を始めたあとで高水温にやられてしまったためだ.ことしは良い具合に寒い日が続いて、海水温も下がってきたようだ.ワカメにとって良い冬となることを祈りたい.
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