2009年8月8日土曜日
飼育ウミホタルの初舞台
昨年9月から継代飼育していたウミホタルが、ついに舞台デビューを果たした.ここしばらく海が荒れていたために、観察会で使うためのウミホタルの採集確保が困難となって、多くのお客さんたちに観察してもらうためにはどうにも数が少なかった.また、採集してから日数を経ていたせいか、どうも発光にも元気がない.そこで、まず密度を多少とも高くするために発光観察用容器を普段よりもふた廻りくらい小さくした.そして、4 つある容器のうち 1 つを私の養育ウミホタル用に当てたのである.大事に愛情を注いで育ててきて世代交替を重ねた『海を知らないウミホタル』たちである.発光実験の際には電気刺激を行うため、正直なところ心が痛んだ.しかし、ウミホタルの畜養は、天然採取に依存しなくても済むようにすることを究極の目標として始めたものなので、このような時こそ出番なのである.思い切って初舞台に立ってもらった.結果をいえば、海を知らないウミホタルたちは他の容器の天然ウミホタルよりも元気に発光した.また、持ち帰ってもとの水槽に戻してからも目立って死んだ様子がない.見事な初舞台だったといえる.今回の経験で、畜養ウミホタルに舞台に立ってもらう為の自信がついたように思う.何度も舞台に立てるタフで立派なウミホタルをこれから育ててみたい.
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