2009年6月8日月曜日
ヤコウチュウの帯
水深 10 m での今日の海底水温は 18.8 ℃ で、思ったよりも水を冷たく感じた.海底での小一時間の計測作業を終えてから、学生に頼まれていた海藻の採集を 5 分ばかりで済ませた.レギュレーターがフリーフロー気味でマウスピースからぷつぷつとエア漏れしていたため、エアに余裕がある間に作業を終えられたことは、それだけでもささやかに嬉しかった.フッと気が抜けた感じで、T さんの待つ船外機付きボートめがけてゆるゆると浮上していった.視界のきく範囲は 5 m を越えるが、遠くは濁ってぼんやりと見える.海面が迫ってくると、何やらふだんと違うものが晴れた空を背景に透けて見える.下から眺める海面は海の天井のような感じだが、そこには白よりもやや桃色がかって 50 cm よりも幅広そうな帯が幾本もたゆたいながら流れている.さらに近付いて見ると、それは微小な粒からなっていて海面直下にモヤモヤと揺れていた.ヤコウチュウの大量発生だ.上から海面を見下ろせば、もっと濃いピンク色に見えることだろう.初夏に海水温が急上昇したときなどに大量発生することはよくある.毎年 1 回は目にするイベントだが、海の中から眺めたのは初めてだった.今夜は波打ち際がさぞ奇麗に光っていることだろう.仕事帰りにちょこっと覗きにいってみようか.
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