農学部のキャンパスの近くに中学校があって、校庭でソフトテニス部の生徒たちが練習をしている.夏頃だろうか、近くを通りかかった時に、生徒のひとりの背に「無二の一球」という言葉が見えた.被災地での調査を始めた頃で、どんな調査を行えば最良なのか、幾度となく自問自答していたので、その言葉が忘れられなくなった.現地での調査は時間が限られているので、何もかも行うことはできない.でも、しっかりとあとに残って皆の役に立つようなデータを取らねばならないはずだった.毎回の調査を無二の一球としたかった.もうすぐ1年が経つ.毎月何度も被災地での海中調査に通って来たけれど、私たちの調査は無二のものであったか.そんなふうに振り返ると、反省すべき点は次々に湧いてくる.取り返しのつかないような苛立ちすら、いくつも浮かんでくる.でも、本当の評価は後になってからでないと行うことができないはずだ.私たちにできるのは、いまベストを尽くすことだ.できる限り、ありのままの姿を科学的に刻んでゆくことなのだ.まだまだ、毎度毎度を少しずつ振り返りながら、修正を加えながら、日々が無二の一球となるように、努めるしかない.
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ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
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下田はワカメとヒジキのタイプ産地である.黒船来航の折りにワカメもヒジキも下田周辺の生物調査で採集して持ち帰られ、下田の標本をもとに学名がつけられたのである.つまるところ、全てのワカメとヒジキの代表格が下田産のものであり、下田こそワカメとヒジキの故郷であるということになる.この事...
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ワレカラ絵本は予想外に売れ行き好調だ.茨城県自然博物館で販売中の分も在庫を尽きそうだということで、お盆前に在庫補充の予定である.口コミで買って頂いている分もずいぶん出ている.自然好きの知人への帰郷時などのお土産にとお菓子代わりにドドンと買ってくれるような人もあり、嬉しい.一方...
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年中向け『こどものとも』の一冊として届いたので子供に読み聞かせてやったのだが、その表現力の力強さ、もの凄さに一発でノックアウトされて、私の方が夢中になってしまった絵本が『トマトさん』(田中清代作、福音館)である.夏の日に太陽に灼かれたトマトが、小川で水浴をしたいのだが自力では...
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NHK大河ドラマ『 篤姫』のドラマとテーマ曲にはまってしまった.テーマ曲をハーモニカで模したかったのだが楽譜がないので、耳コピーでクロマチックを吹こうとしたのだけれど、なかなかはかどらない.ふと思い立ってブルースハープでメロディーを吹くことを試みた.どうせ出ない音があるだろう...
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