2010年2月2日火曜日
ありがたいエスカレーター
ふだん電車の乗り換え時には、なるべくエスカレーターを使わないように心掛けている.地下深い駅から続く長大な登り階段に挑むようなことはしないけれど、下りやちょっとした上りは、エスカレーターがあっても階段を行く.なんとなくそんな習慣ができてしまっている.エスカレーターというのはかなり短い階段に付いていることもあって、しかもそれが下りであったりする.こんなものは要らないのではないかと思うことがしばしばあった.しかし、今回足指の骨折をして、片足を引きずりながら歩く身になってみると、エスカレーターのありがたさが身に沁みるようになった.ふだんは何でもなく早足で通り抜ける道のりが、ずいぶんと遥かなものに感じられて、そんな時に階段の登り降りがないことは嬉しかった.短い下り階段のエスカレーターも大変にありがたかった.足の自由が利かないと、下りがなんだか恐ろしいことも実感した.何でもない当たり前のことなのだけれども、体感できたことは、ささやかな骨折のささやかな賜物である.
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