2010年9月21日火曜日
頭だけのカブトムシ
これも過ぎた夏の思い出となってしまった.お盆過ぎの昼頃のことである.下の息子が「兄ちゃんは残酷だ」と報告しにきた.当の兄ちゃんに聞いてみると次のような事情であった.頭胸部だけのカブトムシが居た.おそらく朝方にウロウロしていて、腹を鳥に喰われたものだろう.それでも生きていて、動いていた.下の息子は可哀想だからと瀕死のカブトムシに餌の蜜ゼリーをやった.カブトムシの前半身はその餌を食べたという.下の息子は最後の楽しみにと憐れんで餌を与えたらしい.兄ちゃんはそれをむしろ残酷だと考えた.体の下半分がなければ、痛くて苦しいに違いない.そんな体で餌を食べれば、その餌はどこへ行くのか.苦しみを助長するだけではないのか.長い苦しみを与えるよりはあっさりと死んだ方が楽に違いない.そう考えて、大きな石で潰して止めを刺してやったという.それを聞いて、私は言葉を失った.
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