2009年5月7日木曜日
いのちの洗濯にゆく
1996 年から毎年のゴールデンウィークあたりに宮城県南三陸町(旧志津川町)で農作業を行なう習慣が続いている.これまでの 14 回のうちで私が行けなかったのは 2 回のみだ.兼業農家の T 氏の家に2-3 泊して田植え直前の田仕事を手伝う.短期間なので実際にはたいした助けにならないのかもしれないが、いちおう援農のつもりである.筑波大学を退職後に志津川に教育研究職を得て住んでおられる Y 先生のご様子をうかがいに行くことも当初からの目的である.加えて、何よりも 山の自然の中で無心に働くこと、そして同い年の T 氏と家族ぐるみで交流 することが楽しいから、こんなに長く続く行事になっていると思う.滞在中の主な作業の第一は田んぼの近くの川をせき止めて貯水池を作り、田んぼに向かう水路に水を流す準備をすることである.河床に転がる大小の石を積み上げて、清流の流れをせき止める.石を積んでダムを造るこの作業は力仕事なのだが、達成感があって面白い.休み時間には川虫の観察や川魚探しもできる.第2の作業は川から田んぼに続く水路に溜まった泥を掻き出して土手上に揚げることである.そして第3は田んぼのフレーム部分にあたるあぜ道のところ(くろ)を補強したり成型したりすることとトラクターが入れない角部分の土掘りを行なう田んぼ作業である.順序としては、それから田んぼに水を引いて代掻きに移るのだが、その手前までで私たちの作業は時間切れになることが多い.目的をもって一心に行なう肉体労働は、一年の間にすすけてくる命の洗濯でもある.これまでに毎年いろいろな参加者が同伴参加した.卒研生や大学院生に加えて海外のポスドク研究者が同行したこともある.思い返せば毎年の出来事が少しずつ違っていて、参加者たちは志津川での存在の記憶だけ残して今はあちこちに散っている.はじめの頃には夫婦で参加した我が家はこの年月の中で子供が加わって、家族 5 人で参加するようになった.毎年通っての交流はひと針ひと針糸を通して刺繍をするような感じだ.とつとつと同じような作業を色糸を変えながら続けてゆく.長い年月を経て振り返ってみると、いろいろな柄の絵模様が浮かび出して見えてくるようになる.
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