2009年3月31日火曜日
サザエしずしず
近在の漁師さんからサザエを頂いた.早速つぼ焼きにして家族で食べた.フォークで中身をつるんと取り出して、つつき回しながら齧っていた春休みの子供たちが「どうやって歩くの?」と聞くので、焼けて縮こまった腹足を示して説明してやった.腹足とは吸盤状の筋肉で、カタツムリなど巻貝の仲間が這う時に葉っぱや地面に接地している部分である.つぼ焼きになって縮こまった状態でも腹足の真ん中には縦の溝がある.この溝を境に右足と左足があって、交互に前に差し出しながら、おしとやかな感じでしずしずと歩くのである.料理屋の水槽ガラスに張り付いたものを裏側から観察しているとその様子がよく分かる.なんだか内股っぽい感じで品良く歩くのだ.同じように水槽張り付いているアワビとは歩き方が全然違う.アワビの腹足には左右がない.子供たちはどうも信用しないので、今度水槽にくっ付いているところを是非見せてやりたい.
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