2009年3月24日火曜日
藻場シンポ
東大海洋研で行なわれた『藻場研究の今−分布・生態から磯焼け対策・利用まで』というシンポジウムに出かけてきた.私もコンビナーの1人になっていたが、今回は自分の講演はなくて座長のみだった.おかげで他の方々の講演をリラックスして聞くことができた.藻場の研究には大学や公的研究機関以外にも企業など多分野の研究者がそれぞれのアプローチで携わっている.自分のやり方で藻場にとことん向き合っている人たちの研究は面白く、その姿はまぶしくさえ感じられる.水産増殖を目指したり産業化を考えたりする場合には、私たち生物学分野の研究者とは研究の進め方が自ずと違ってくる.その違いを知って、自分たちのアプローチについて見直すことは相互に利益のあることで、そのように横に広がるネットワークづくりは大切だと思う.日帰りだったので、懇親会の二次会に参加できなかったのが残念だった.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
東京と熱海の間を新幹線こだま号で頻繁に往復するようになっ て、気になるものがいろいろと見えてきた.ここのところどうも気になって仕方なかったのが座席の肩の部分に飛び出しているキリンの角のような突起だ.乗る時によって、有ったり無かったりする(右の写真がツノあり、左の写真がツノなし...
-
図鑑に写真が掲載されているせいか、 ワレカラモドキは ダイバーさん たちによる認知度がけっこ う高い種類である. ワレカラの仲間とし ては 3 cm を超えるサイズのものも あって大きめだし、 シロガヤやアカ ガ ヤな ど大きめのヒドロ虫の群 体の茂みに 隠れているので、比較...
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
東京海洋大学で開催された国際甲殻類学会の東京大会はたいそうな熱気に包まれていた.世界各国から集まった研究者たちが其処此処で固まりあって話し合う姿が見られ,私たちもそんな輪の中に入って楽しい時を過ごした.研究材料を同じくするいわば同好の士が集うと話も尽きない.関連分野の研究のレベ...
-
『われから絵本』が完成し、ついに世に出始めた. 『ワレカラ』は古今集や枕草子 にも名前が出てきて、むしろ古代の人々の間でよく知られた生き物だったようだが、残念ながら現代では知名度がかなり低い.そのワレカラを、絵本にしてみた. 絵は、 大学時代の同級生でもともとは両生類の研究者...
0 件のコメント:
コメントを投稿