2009年3月17日火曜日
母校へ
昨日、私の出身の都立高校で『キャリアガイダンス』というのが行なわれ、声がかかったので出かけていった.同窓の社会人が現役学生に自分の仕事とその仕事につくまでの経歴を話すという趣旨のもので、卒業後 30 年以上経っている面々が 10 名ほど講師として集まった.講師の経歴については事前に学生達に知らせてあり、生徒たちは自分が話を聞きたい講師の部屋に行く.医師、大学教員、会計士、建築士、社会福祉士などいろいろな職種が集まっていた.私の部屋に来たのは約 20 名だった.私が入学する直前に新築がなった校舎は 30 年後も全く変わっておらず、教室も昔のままだった.なんだかタイムスリップして、クラスの中で私の担当の発表会をやっているような心持ちになってしまった.30 年を経ているとはいえ後輩であるというだけで、なんだか生徒たちに親しみがもてたのは不思議だった.与えられた時間は 1 時間半だった.視聴覚機器の不足とかで半徹夜で用意していったパワーポイントのスライドが使い物にならず、すぐにパワポを諦めて持って行った生のワカメとヒジキを使った実習的板書授業に切り替えた.これは、パワポよりもかえって良かったようで、なんだか楽しく和やかな雰囲気の中で持ち時間を終えることができた.生徒諸氏に役立ったかどうかは怪しいところだが、私自身は常になくフレッシュで楽しい時間を楽しむことができた.ちょっと素敵な経験であった.
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