2009年3月19日木曜日
カジメの長老
午前中にカジメの定期計測に出かけた.気になるのは長寿カジメだ.2000 年生まれであるはずの初期の 60本のカジメのうち、昨年まで残っていたのは 3 本で、先月 1 本が力尽きた.今日はかなり潮が暗い.そのうえひどく海水温が低い.どんよりとした海水の中で計測を行ないながら確認したところ、さらに 1 本が巨大な仮根部痕のみを残して、姿を消していた.悲しかった.残る 1 本の写真を濁った海水の中でずいぶんと撮った.次回会えなくなっていたら、悲しいからだ.でも、ワイドレンズでも今日の濁りには勝てず、研究室に戻って読み出した画像データは、人に見せられない代物だった.最後の長老には長生きしてもらい、その神々しい姿を幾度もきれいに撮影させてほしいものだ.
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