2009年3月6日金曜日

プラスチックの接点

 不思議に思っていることがある.昨年末に更新した自宅電話の子機と電動歯ブラシに共通することだ.これらは、いずれも未使用時は充電器兼用の台座に置く.充電のためには電気が通わなければならないはずだから、当然本体と台座の間には金属接点があって然るべきである.少なくとも前の電話の子機にはそれがついていた.金属接点の接触不良でうまく充電できなかったことがあったから、しっかり覚えている.ところが、子機と歯ブラシのお尻の部分には金属が使われていない.接点であるべき部分は本体側も台座側もプラスチックでできている.このことから判断するに、プラスチックが電気を通しているとしか考えられない.そういえば、何年か前に導電性のプラスチックが偶然をきっかけに開発されたというニュースを耳にしたような記憶がある.その技術が既に家庭電化製品にも使われるようになってきたのだろうか.あり得ないと思っていたことが、知らぬ間にそっと現実になっている.そして、私たちはそれとは気付かずにまるで魔法使いのごとくに振る舞うようになっている.

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