2009年3月28日土曜日
稚児舞
午後から下田の大安寺で花祭りの稚児舞が奉納された.そろいの桃色の衣装に頭には金の冠(右の写真)を載せて 10 歳までの愛らしい少女たちが舞った.まずは、本堂内で釈迦の誕生仏にお稚児さんたちが順番に甘茶をかける.それから釈迦についての法話があった.王子であった釈迦がどうして出家して修行に出たかを立ち絵を使った人形劇で分かりやすく説明していた.その後、境内に移動して稚児舞があった.年齢別に2グループが舞い、年少のグループは花の枝をかざし、年長のグループは鳴り物とともに蓮の花弁を散華しながら、輪をかいて舞った.舞いのあとは、寺の参道から門を出て、白い象(左の写真)に乗った釈迦の誕生仏を皆で曳きながら市街地を廻り、宝福寺まで行列で練り歩いた.晴れたり曇ったりでずいぶんと肌寒い一日だったが、下田の街の片隅に、ほんのひととき春の暖かさがポッと舞い降りた.
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