2008年11月30日日曜日

あをきのひもの

 熱海の駅前に『あをきのひもの』という大きな看板がある.気になってネットで調べてみたところ、有名な干物屋さんらしい.経営者の方の名字は青木である.『あおき』でなくて『あをき』なのが不思議だが、歴史的な由来もあるのかもしれないし洒落ていると考えてのことかもしれない.私も青木で、日本ではかなりありふれた名字だが、これをローマ字化するとかなりのくせ者になる.『AOKI』は頭から母音が2文字続くために、外国人になかなか上手に発音してもらえない.海外のホテルのフロントでは必ず名前を聞き返される.たいてい「エイオキ?」または「エイオカイ?」と聞かれ、オーストラリアやニュージーランドでは「アイオカイ?」である.「エイオーケーイ?」と読む人もいて、これだと『万事オーケーだいじょうぶ!』というとても良い意味になるそうだ.きちんと日本語と同じように発音してもらいたい場合『AHWOKHI』とでもするしかなさそうだ.ちなみに私の名の方の『まさかず』に近い英語の単語は『MASSACRES』で、『大量虐殺』という意味の語の複数形である.英語論文を書く際の名前のローマ字化にはいろいろな人たちが苦労されているようで、『ゆういち』を『EUICHI』としている友人がいる.また、『けんいち』や『しんいち』が『KEN-ICHI』とか『SHIN-ICHI』とされている場合もある.外国語への名前の変換は、文字のうえでも意味のうえでも、なかなかに難しいものである.

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