2008年11月7日金曜日

氷解

 なんとなく「なぜだろう?」と思っていたことについて、ひょんなきっかけで答えを得ることがある.私は零戦のゼロが何なのか知らなかった.吉村昭の『零式戦闘機』を読んで、皇紀 2600 年の最後のゼロを取ったということを知って、97 式艦上戦闘機や一式陸上攻撃機などの名前の理由にも合点がいった.ずいぶん昔、小学校高学年か中学生あたりの時に、私は戦車や大和などの戦艦や伊号潜水艦のプラモデルづくりに夢中になった時期があった.『紫電改のタカ』というコミックにもはまっていた記憶がある.一式陸攻も作ったことがあって、イチシキリッコーという呼び易さもあり、妙に気に入っていた.その頃に、何となくなぜ『一式』だろうと思っていた.そのほのかな疑問のモヤモヤが 30 年以上経って氷解したのである.脳味噌の中を涼しい風がひと吹きしたような心持ちがした.

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