2008年11月26日水曜日

巨大!

 今年も稲生沢保育園の作品展を見てきた.子供たちの作ったリースや飾りや絵や焼き物など多種多様な作品が所狭しと、でも整然と並んでいる.貝殻のろうそくや絵を染めたバッグは今年の新作のようだ.浜辺の打ち上げゴミを使った作品も浜辺の様子を再現した展示になっていて、新しかった.今は小学校高学年になった上の子の時から数えると、私の作品展通いもこれで 7 回目なので、少しは目利き(?)になっているのだ.何だか天井を突き抜けて羽ばたいているような、まぶしいような子供たちの感性に触れるのが、年末近い毎年この時期の心の洗濯になっている.素敵な作品群の展示スペースを抜けると、パイプオルガンのホールに出る.このホールには、子供たちがグループ毎にテーマを決めて作った作品の展示がある.すごいのはそれら作品群の途方もない大きさだ.毎年いろいろな発想での展示があって、今年はキャンプファイヤーの山小屋や雪遊びの情景、運動会のフィールドと万国旗、磯あそびの潮溜まりなど、1年間の体験をもとにしたものが多かった.いずれも大きな展示だ.山小屋は大人でも戸を開けて入れるし、雪だるまは実物大だし、運動会のトラックは子供たちが走ることもできる.潮溜まりも実物の大きさで、水がない代わりに糸で吊るされた数えきれないほどたくさんの魚たちがキラキラと泳いでいた.いろいろな展示の中でも群を抜いて大きかったのが昆虫と恐竜だ.3-4 m もありそうなオオクワガタとカブトムシ、巨木には大人の身長ほどの蝉がとまっている.そのセミをつかまえようとする巨大な子供の人形は網を構えて立っている(写真左、背景に巨大なセミが見える).一方、ほとんど実物大のティラノサウルスは歯を剥き出してとらえたディノニクスをくわえている(写真右上).それをホールのはるか上の方から吊り下げられた巨大な黄色の翼竜が上から襲おうとしているのだ(写真右下).なんて途方もない大きさだろう!これらを作る子供たちはあらゆる抑制から解き放たれて、自由に工作できるのだ.そして、展覧会の会期が終わったら、これらを思いっきり壊す楽しみもあるのだという.つくづく子供たちが羨ましくなった.思わず近くにいた M 先生に「私もこんな保育園に行ってみたかったなあ!」と嘆息したら、「どうぞ、いつでも遊びに来て下さい」と返された.私は『こんな保育園での幼少期を経験したあとで成人した私を見てみたかった』と言いたかったのだが.考えてみれば、我が家の子たちはいずれもこの保育園での生活をたっぷりと体験している.うちの子供たちの成長の様子をこれからじっくりと観察して『稲生沢効果』を調査してみたいと思う.


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