2008年10月26日日曜日

25 年を経て

 昨夕東京で大学時代のサークルの卒業 25 年後の会合があった.このような長い時を経ての同窓会というものの経験がなく、パーティーの催される部屋へ踏み込むことに怖れのようなものがあった.会場には私の学年の 3 年上の先輩から 1 年下の後輩までの 56 人が集っていた.風貌に経年変化らしいものが見られる人、ほとんど昔の面影のない人、時に取り残されたように面影の変わらぬ人などいろいろいたが、話をしてみれば、昔と何も変わることなどなかった.ただ、話題に仕事や家庭の話が加わっただけだ.時間は遡ることができるのだということを知った.1次会から参加者の多くが2次会に移り、過去の時間に身を浸す楽しさに場を去り難かったが、終電車という現実が皆に迫ってきて、解散となった.4 年間を同じ場所で過ごして散り散りになり、25 年を経て再会して漸くもつことの許された 5 時間だったが、かけがえのない時間だった.いまの自分の足元を見つめ直し、気持ちのリセットを図るための、いわば命の洗濯となった.

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