2009年5月25日月曜日

肉粽(ちまき)を堪能

 調査途上の石門近くで昼食の時間となり、水産試験所から中国語の英語ガイドのために同行してきていた水試職員の女性にお勧めの昼食場所を紹介してもらった.車の停まったところは食堂ではなく、ハンバーガーショップのような構造の店だった.看板には『劉家 肉粽』と書いてあり、店から出てくる客やカウンターでやり取りする客たちが束ねた紐から何かぶら下げて運んでいた.ここは『ちまき』で有名な店だということで、紐からぶら下がっていたのは笹にくるまれたちまきだった.店内の奥でちまき作りが行なわれていて、その様子はガラス越しに覗くことができる.あちこちに凧糸が張り巡らされていて、厨房というよりは機織り場のような雰囲気だ.私たちはひとり3個ずつになるようにまとめ買いをしてもらい、石門で食べた.束ねたちまきをぶらぶらさせていると、なんだか楽しい.上手に縛ってあるおかげで、振り回しても紐がちぎれることはない.たかがちまきというなかれ.ずいぶんといろいろな種類があったようだ.でも、中国語の読めない悲しさで、メニュー記載の意味が全く分からなかったので、お勧めの 3 種類をひとつずつ買ってもらった.中身の区別は笹の葉の色の組み合わせで行なえるらしい.笹の葉包みを開いて順に食べてみると、中身はそれぞれ全く異なっていた.肉の入ったもの、エビと栗の入ったものなど、それぞれに素晴らしく美味しかった.そういえば、不思議に思ったのは、店内のレジ後のメニューに書いてあった言葉だ.『あんず吟選』とあった.なぜ、ここに日本語のひらがながあるのだろうか、なぜ『あんず』なのだろうか.

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