2009年4月10日金曜日
オタマジャクシの餌
小学校低学年の娘がオタマジャクシをつかまえてきて、ペットボトルで作った飼育容器の水換えを自分で行ないながら、大事に飼いはじめた.はじめに、冷蔵庫から見つけ出したいろいろな食材を餌として少しずつ与えてみて、どれを好んで食べるかを一生懸命に観察していた.その結果、鰹節をもっとも好むことが判明したらしい.その報告にやってきた彼女が言った.「カツオは海にすんでいるんだよね.池にすんでいるオタマジャクシはどうやって海に出かけて、カツオを食べるんだろうね.不思議だね」濁りのない眼で真っ直ぐに私を見ながらそう言うのだから、私は参ってしまった.確かに、サンタクロースがたった一晩の間に世界中の子供たちにプレゼントを配り終えることができるのと同じくらい不思議なことである.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
震災後の2011年7月1日からラジオ体操が日常のルーチンになったので、5年目突入だ。7月20日から今年も夏季巡回ラジオ体操が始まった。毎回の放送のはじめに開催地の解説があるため、体操自体は時間が微妙に短くなる。イントロのウォームアップ体操が2種類から1種類になり、第1体操と第2...
-
野鳥というのは、ヒトがある一定の距離以内に近づくと、忽ち逃げてゆくものだと思っていた.カラスもそうだったはずだ.ところが、最近、ずいぶんに近くまで寄っていっても、 なかなか逃げてゆかないものが多い気がしている.1 m より短い距離まで接近しても目が合っても、平気で柵や樹木の梢や...
-
トチノキに興味を持ったのがきっかけで、木の名前を調べ始めた.ずいぶん前に買って「積んどく書籍」になっていた「 落葉図鑑 」が活躍しはじめた.南三陸町へ向かって三陸道を往復し始めた頃だから 6 月半ば頃のこと.調査用の公用車であるダットサントラックの助手席で、高速道路の脇を埋める...
-
農学部のキャンパスの近くに中学校があって、校庭でソフトテニス部の生徒たちが練習をしている.夏頃だろうか、近くを通りかかった時に、生徒のひとりの背に「無二の一球」という言葉が見えた.被災地での調査を始めた頃で、どんな調査を行えば最良なのか、幾度となく自問自答していたので、その言葉...
-
雨の降りしきった先週の朝、出勤のために農学部北門から入構して歩いていたら、ぬれた道路を小さな黄土色のものが這い回っていた. カタツムリに似ているがドングリのような形の薄く繊細な感じの殻を背負っている.見かけたことのない生き物だった.30 個体は居たのだけれど、通勤のために構内を...
0 件のコメント:
コメントを投稿