2009年4月16日木曜日
幼カジメいっぱい
午前中はカジメ定期調査のために、海の中にいた.今年はカジメ幼体の定着数が例年になく多いようだ.この 3 か月の間に定期調査の基盤上へ幼カジメ 50 個体近くが加入してきた.基盤上カジメの初期数が 60 だったから、それをしのぐ勢いだ.計測 10 年目に入って老個体が次々と姿を消し、昨年までの新規加入数も低下気味であったので、私の群落は潰えてしまうかと危ぶんでいた.でも、これから持ちなおしてゆくかもしれない.今年加入の幼カジメたちの今後の生長が楽しみだ.野外群落の長期変動を考える時、齢構成および加入や生残の年変動は大切な要因であるが、それを確かめることができるほどの長期調査を続けてゆくことは、なかなかに大変なことである.もちろん短期決戦的な研究だってやるけれど、息の長い調査をこつこつと続けることも臨海実験所というポジションに所属する研究者としての責務のひとつだと考えている.
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数ベスト5
-
ナマコの不思議な食事風景を見た.自宅の玄関に、いろいろな生き物を入れては眺めている小型の水槽があって、今はその中に大きさ 20 cm くらいのマナマコが入っている.食用に貰ったのだが、すぐには食べなかったので水槽に入れたまま、ペットになってしまったものだ.眺めていると、赤みを帯...
-
震災後の2011年7月1日からラジオ体操が日常のルーチンになったので、5年目突入だ。7月20日から今年も夏季巡回ラジオ体操が始まった。毎回の放送のはじめに開催地の解説があるため、体操自体は時間が微妙に短くなる。イントロのウォームアップ体操が2種類から1種類になり、第1体操と第2...
-
野鳥というのは、ヒトがある一定の距離以内に近づくと、忽ち逃げてゆくものだと思っていた.カラスもそうだったはずだ.ところが、最近、ずいぶんに近くまで寄っていっても、 なかなか逃げてゆかないものが多い気がしている.1 m より短い距離まで接近しても目が合っても、平気で柵や樹木の梢や...
-
トチノキに興味を持ったのがきっかけで、木の名前を調べ始めた.ずいぶん前に買って「積んどく書籍」になっていた「 落葉図鑑 」が活躍しはじめた.南三陸町へ向かって三陸道を往復し始めた頃だから 6 月半ば頃のこと.調査用の公用車であるダットサントラックの助手席で、高速道路の脇を埋める...
-
街角のファストフード店の窓際に座って、食後のコーヒーを飲みながら外を眺めていると、外の街路を行き交う人々のいろいろな様態が見える.服の色、髪型、体型、同伴者との位置関係、子供の連れ方、荷物の携行の仕方など、様々に違っている.それぞれが個々の生きて来た履歴から吹き出している性状だ...
0 件のコメント:
コメントを投稿