2009年6月1日月曜日

台湾の紙ナプキン

 台湾で円卓を囲んで食事をするとき、最初当惑したことがあった.貝殻や魚の骨など食事の時に生じる食べ殻を置く場所がなく、器のスペースがすぐにふさがってしまうのだ.もっと皿数が多いか皿サイズが大きければ良いのにと思っていたのだが、周りの様子を見ていると、多くの人が食べ殻を食卓の上に直に積み上げている.食卓にビニールがかけてあったり、テーブルクロスが使い捨てになっていたりしたのは、食卓を片付けるときの便利のためだということに気がついた.食事が進むにつれて皿の脇の辺りがだんだん汚れてくるし、骨はずしなどに手を汚すこともしばしばで、そのうえ辛いものや熱いものを食べる時には顔から汗が噴き出した.そんな折りにはたいていピンク色の紙ナプキンの束が円卓の上を廻ってきた.『巧聲』という名のこの紙ナプキンには、あちらこちらで随分お世話になった.それにしても、この名前はどんな意味を持っているのだろうか.ちょっと気になるところである.

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